No.31 中村 中 アーティスト

デビュー2年目を迎えた中村 中の内側で、たしかに何かが胎動していることを感じたインタビューだった。マグマが噴き出す直前の予兆。かすかな地震を思わせる言葉が中村 中の口から何度も発せられた。今、彼女の中で出口を求めマグマが激しく対流し続けてる。中村 中本人にとっては、血を吐くような苦しみなのかもしれないが。
PROFILE
中村 中(ナカムラ・アタル)
1985年生まれ。2006年6月28日シングル「汚れた下着」でデビュー。セカンドシングル「友達の詩」がロングヒット。先日TBS系全国ネット「中居正広の金曜日のスマたちへ」に出演し大きな反響を呼んだ。特筆すべきは、圧巻のライブパフォーマンスである。
中村 中 Official Website「恋愛中毒」
http://www.nakamura-ataru.jp
夜になると虫が 集まってくる 「裸電球」。
それが母性の 象徴のように見えた。
——11月21日に6枚目となるニューシングル「裸電球」が発売になりますが、この曲名はどのように生まれたんですか。
中村「曲の冒頭に『いつもは相手にしないのに こんな夜ばかりどうしたの♪』っていうフレーズが出てきます。雨の夜に急に訪ねてきたりしてどうしたの? 淋しいの? という語りかけですね。この急な来訪者を迎える私(曲の主人公)という様子、心情が裸電球に似ているなって思ったんです。裸電球には夜になると虫が集まるじゃないですか。なのに昼になると何もいなくなる…そうやって見ると、形も丸いし、母性の象徴にも見えますよね。まぁ、『私は蛍光灯』っていうタイトルでも良かったんですけど…そういうわけにはいきませんし(笑)」
——蛍光灯ってわけにはいきませんね(笑)。
この曲を聴いていると、映像がさーっと浮かんできてですね、それが木造のアパートなんですけど。どうでしょう。
中村「木造ですよね。ガラガラ、ピシャッ!みたいな戸の(笑)」
——「裸電球」は前作のシングル「リンゴ売り」のアンサーソングということですが、この“アンサーソング”という部分を掘り下げてお聞きしたいんですが。
中村「『リンゴ売り』は、愛をくれ! っていう欲望の歌ですね。それに対して、『裸電球』は、私でよければ一緒にいるよ! っていう歌。『リンゴ売り』の愛をくれ! と叫んでいる歌の主人公が、言ってほしかったこと、求めていたこと、をまとめたのが『裸電球』なんです」
——一見相反している歌のように見えて、同じ世界のことを歌っているんですね。
中村「そうですね。この2曲は、全く同じことを歌っていて、求める側と求められる側という目線の違いがあるだけなんです」
——アンサーソングという意味あいが良く分かりました。「裸電球」は、はじめからアンサーソングを書こうと思ってつくった曲なんですか。
中村「はじめは全く違う方向性でしたね。生きるってことをテーマに曲を書こうと思ってたんです。最終的には、そのテーマでは難しかったですけど」

















